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眠りについたら、乳首から離してあげるのが基本です。眠りについても、くわえていると広範囲に虫歯になる可能性があります。唾液には抗菌作用がありますが、寝ている間は唾液の分泌量が少なくなる為です。 |
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親とお子さんの食器をいっしょにしてしまいますと、もし唾液検査の結果、親が虫歯菌の保菌者ですと簡単にお子さんに感染してしまいます。おしゃぶりやスプーンを細菌培養検査しますと、黒いつぶつぶ状のコロニー(細菌の群集)を検出することが多々あります。親と子のスキンシップは言うまでもなく大切ですが、気を付けなければなりませんね。虫歯菌の一種のSM(ストレプトコッカス・ミュータンス)菌は、母子感染によるものです。そして一度定着しますと、同じ虫歯菌のLB(ラクトバチラス)菌に比べると、除菌されにくくなります。
ある文献によりますと、
4歳時の虫歯になる確率
*1〜2歳でSM菌が定着・・・・・・・・・・・・・・・・・・89%
*2〜3歳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・74%
*3〜4歳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36%
*4歳までにSM菌が定着しなかった場合・・・・・25%
とも言われております。 |
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ブグブグうがいができるようになったら、フッ素入り歯磨き剤の使用が大切です。
歯の外側の成分と卵の殻の成分は似ております。卵の下部だけをフッソ入り歯磨き剤に浸して数十分間おきます。(左図)
その後、ビーカーの中にお酢30%水溶液を準備しておき、その中に卵を横にして数十分間入れます。(右図)
右図の右半分(卵の上部)はフッ素入り歯磨き剤を塗りませんでしたので、つぶつぶの泡がいっぱい見えます。表面が溶けているという事です。
右図の左半分(卵の下部)を見てみましょう。フッ素入り歯磨き剤に浸しておいたため、泡は少ししか見つける事ができません。
  (上写真は、当医院での実験) |