"口臭"をお悩みに来院される患者さん、けっこう多いです。「口臭の発生場所」について考えてみましょう。
口臭の発生場所はどこ?歯周ポケット・舌苔・う窩・・・だけでしょうか?
結論から先に申し上げますと、ワルダイエル咽頭リンパ輪を考慮せずに、犯人の生息場所(発生場所)を歯周ポケット(上図参照)、舌苔(舌のあか)、虫歯だけであると決め付けるのは問題です。無論、口臭との相関関係がもっとも強いとされているものは、揮発性硫化物であり、その中の硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルスルファイド等の存在が口臭の犯人であることは誤りのない事実です。
鼻呼吸で咽頭部の炎症を抑える
毎睡眠時の口呼吸の影響で、「のど」のワルダイエル咽頭リンパ輪が乾燥の結果、慢性炎症がおこり、患者さんはここで繁殖した細菌の揮発性硫化物の臭気を感じる場合が多々あります。(生理的口臭は軽度の口呼吸が原因)。 また、睡眠時に口をポカンと開けて口呼吸をしていますと、咽頭リンパ輪が乾燥してしまいます。当医院では、生理的口臭と診断されていた方が、1週間から10日間のリップトレーニングで睡眠時の口呼吸が鼻呼吸に転換した結果、起床時の口臭がなくなり感謝された事例を数多く経験しています。
赤ちゃんの手 VS タタミ12畳
歯周ポケット(前述)よりも扁桃が、口臭の第一犯人である可能性は高頻度にあります。それは、一般的に、1)歯周病の患者さんの歯周ポケットを広げて全て集めた表面積は「赤ちゃんの手のひら」程度といわれています。 2)それに対して、ワルダイエル扁桃リンパ輪はどのくらいの広さなのでしょう?
皆さんビックリされるかも知れませんが、実は扁桃の表面積はなんと畳12畳分に匹敵する広さになるといわれているのです。
「赤ちゃんの手のひら」と12畳以上の表面積とでは比較になりません。口蓋扁桃が暗赤色になってますと、口臭がある確率が高くなります。12畳以上の表面積をもつ扁桃の起炎条件を解消し、健康を維持する事ができるのは、夜間の鼻呼吸の習慣しかありません。 現在、この鼻呼吸の習慣を安全且つ確実に獲得する手段は、リップトレーナー「パタカラ」を使用される事が一番であると考えます。
リップトレーナー 「パタカラ」
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